2008年12月31日水曜日

中国現代アートに寒風、バブル崩壊…取引額3分の1以下に


読売新聞 2008年12月31日14時05分
 【北京=佐伯聡士】空前のバブル状態にあった中国現代アート作品の取引が世界的な景気後退の影響で低迷している。北京市内の芸術地区からも画廊やアトリエの撤退が相次ぐなど寒風が吹いている。
 北京市内の目抜き通り王府井(ワンフーチン)に近い超高級ホテル。12月上旬の夜8時過ぎ、地下の宴会場で中国現代アート作品のオークションが開かれていた。
 「150万元(約2000万円)、150万元。まだほかにいらっしゃいますか」。満席の場内に張りのある競りの声が響くが、どうも反応が良くな い。競り落とされても拍手はまばらだ。昨年、1000万元(約1億3300万円)を超える値で競り落とされた作品が出たのがウソのようだ。
 このオークションでの取引額は昨年の4億4000万元(約58億4800万円)をはるかに下回る6400万元(約8億5100万円)。最高値がついた油絵は616万元(約8200万円)だった。
 現代アート作品の購入者の8割が不動産や株でもうけた投機マネーによる投資目的とされ、ここ数年、その落札価格の急騰ぶりが話題を集めてきた。関係筋は「投機マネーの流入で、狂乱状態にあったアート市場全体が金融危機で調整局面を迎えており、値下がりは当然だ」と見る。
 中国紙「新京報」によると、11月中旬、北京市内で開かれた油絵と彫刻のオークションの成約率が昨年の87%から54%に下がり、取引額も3分の1以下に落ち込んだ。
 老朽化した工場を改造して造られた北京を代表する芸術地区「798」。400ものアトリエや画廊がひしめく通りの所々に、「貸部屋」の看板が立つ。
 油絵画家で「北京千年時間画廊」の責任者、張思永さん(36)は「絵が数か月も売れず、賃貸料の高さに耐えられない中小の画廊が撤退せざるを得なくなったようだ」と話す。
 現代アート・バブルの崩壊は業界全体に影を落としている。


何処も同じ....と締めたいトコだったけど、中国バブルの崩壊って、時期的には日本の上り方と大差なかったけど、頂点極める以前に始まっちゃったってな印象があって、とても居た堪れないイメージが付き纏ってた....。 こんなん話題にすべきなんか?ってな話も含めて、政府叩くのは難しくないものの、庶民取り上げるのは気が引けた。 けど、数が多い分、貧富の格差が咋だっただけで、バブル自体は、日本の場合と同じような経緯を辿っただけなんだって、最近漸く気が付いた。 金の集まり方が半端でなかった分、落ち方も激しかろうなぁ....。

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